ちいきしんぶん掲載記事

美容漢方

日差しが段々と強くなってきていますね。5月になると紫外線量も真夏並みに増えてきます。髪、肌、爪のケアに、内外両方から漢方薬を取り入れてみませんか?

漢方では「髪は腎の華、血の余り」「爪は肝の華、血の余り」という考え方があります。腎が充実していれば髪は豊かで艶があり、肝が充実していれば爪もしっかりして艶があります。そして髪と爪の状態は、「血」が十分かどうかの指標になります。血が不足すると髪が乾燥し、爪も割れやすくなります。女性は特に血が不足しやすいので、髪や爪を養う材料として血を補う漢方薬はおすすめです。年齢とともに白髪が増えてきた方には、腎を補う漢方薬が良いと思います。

「皮膚は内臓の鏡」という見方もあります。例えば大人ニキビは皮膚の問題だけでなく、便秘やホルモンバランスの乱れなど、体内の状態が影響している事も多いです。乾燥肌は「血」「陰」といった体を滋養する物質が不足しているサインでもあります。

そして、肌は外側からの保護も大事です。肌が乾燥したり荒れていると、日差しやホコリ、服の摩擦などの少々の刺激にも弱くなり、炎症も長引きます。外用剤は肌のタイプだけでなく、炎症期、寛解期、維持期といった状態で使い分けると効果的です。肌荒れやアトピー、ニキビなどもお気軽にご相談ください。

 

(2023.4 ちいきしんぶん掲載記事)