ちいきしんぶん掲載記事

帯状疱疹

最近増えているという帯状疱疹。当店でもご相談が増えています。

帯状疱疹は水痘・帯状疱疹ウイルスにより発症します。水疱瘡にかかった事がある方はそのウイルスが神経節に潜伏していて、免疫や体力が弱ったときに帯状疱疹として発症します。湿疹が出ている間は、接触感染で他の人に移す可能性があるので、布で覆ったりして感染を防ぎましょう。現代は帯状疱疹ウイルスに効果がある薬があるので、病院で薬をもらうのが最優先だと思います。ピリピリした痛みや、湿疹に気づいたら早めに受診してください。

このウイルスが厄介なのは、痛みやしびれの後遺症が残る場合があることです。後遺症は、神経の損傷が原因と言われています。「そのうち治るかな」と思って長引かせるほど、神経の損傷は広がる可能性があります。被害を最小限に抑えるためには、油断せず早急に炎症を抑えることが大切です。その時に病院の薬だけでなく、漢方薬も併用すると効果的です。発病初期は短期集中でウイルスに対抗するために「清熱解毒薬」、痛みやしびれがあれば「通絡:つうらく」の効果がある薬などを使います。発症していなくても、免疫力が落ちていると感じている段階であれば、免疫力を上げる漢方で予防する方法も良いと思います。帯状疱疹かも、と思ったら受診。それから漢方も思い出していただければ幸いです。

 

(2023.6ちいきしんぶん掲載記事)