漢方小話

肩こり・ケイレン

東京では、例年より7日早く既に、桜が満開になったとか。

三寒四温のこの季節は、気温の変化が激しいのでカゼなど注意が必要です。

中医学では、春は内臓の「肝」と深く関係があるといい、特に肩こり・目・筋肉痛(ケイレン)などの症状が出易いものです。

肩こりは方の筋肉などの血液循環が悪くなっている状態で、肝臓と関係し右側に出易いものです。

原因は運動不足・ストレス・仕事上・過労・生活態度・姿勢の悪さ・老化など又カゼでも現れます。

「気血水」という考え方がありますが、(気とは、体を流れているエネルギーのようなもの、血とは、血液のこと、水とは体液やリンパ液のことです。)この三つが充分にあって、よく体を巡っていれば健康であるといいますが、気血が低下したり不足していたり滞ったりすると「肩こり」ということになります。

これを改善するのに「冠元顆粒(かんげんかりゅう)」をよく使い効果を上げています。

「冠元顆粒」は、シソ科の丹参(たんじん)を中心に、川芎(せんきゅう)・芍薬(しゃくやく)・紅花(こうか)・木香(もくこう)・香附子(こうぶし)から成り立っています。

血をきれいにする(活血化瘀(かっけつかお))・気を巡らす(疎肝理気(そかんりき))生薬がうまく組み合わされています。

これは単なる「肩こり」のくすりではなく「瘀血(おけつ)」(汚い血液が滞っている状態)があれば使えるくすりなのです。

勿論、予防しても使えるものです。

脳や心臓・肝臓・腎臓・婦人科…などだけでなく全身の血の流れや血管の修復・痴呆症の予防にも、近年、専門家達によって解明されています。

これからは「補腎活血(ほじんかっけつ)」で病気にならないよう予防が確実な治療法なのです。