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正気存内 邪不可干 ~せいきぞんない じゃふかかん~

正気存内 邪不可干

漢方の考え方の一つです。

「正気」が体に充実していれば、「邪気」は干渉できない。

正気とは、体の免疫力や抵抗力のこと。邪気は体の周りに細菌やウイルス、アレルギー物質、寒さ、暑さなどです。体がどんな邪気にさらされようとも、体の免疫系がうまく機能していれば、症状はでてこない、という意味です。

普段は気にしませんが、私たちの体は常に「邪気」と戦っています。病気になってからではなく、症状が出ていない段階からです。刻々と変わる気温や湿度、細菌やウイルスなどの影響を受けているのに、健康な状態を保てるのは、体の免疫系が人知れず働いているからです。

漢方は相対的なバランスで考えます。病気になるのは正気が足りない場合、または邪気が旺盛な場合です。ですから病気にならないためには、正気は十分か、邪気をどれだけ防げるか、この両面から考えることが必要です。

 

邪気には当たらないようにするのが一番安全です。ですが生きている限り、接触は避けられません。必要以上に恐れるよりもまず、体の「正気」を充実させましょう。ストレスがかかったり、疲労が溜っていたりすると、普段健康な人でも「正気」が不足してしまいます。邪気はいつも付け入る隙(正気の弱り)を狙っています!!まずは普段の生活を見直して、体調を整えましょう。

チェックリスト

・食事はバランス良くとれていますか?

・食事は良くかんでいますか?

・睡眠の時間は十分ですか?

・睡眠の質は良いですか?

・便通は良いですか?

・適度に運動をして、体力作りをしていますか?

基本的なことですが、だからこそ大事なこと。それでも夜勤仕事の関係などで難しい人がいるのが現代社会。そんな方は毎日が無理でも、週1,2日くらいから意識してみるといいですよ。

 

 

最近疲れやすいなあ・・・

季節の変わり目に必ず体調を崩す

なかなか体力が戻らない・・・

そんな方は要注意。正気が不足しているかもしれません。

血液検査や画像診断などが無い時代、正気は十分か、どういった邪気に犯されやすいのか、様々な邪気にどのように対応すれば良いのか、病気と戦うためにそれらを知る術を中医学は伝えてくれています。漢方を取り入れると、体のバランスがとりやすくなります。気になる症状がある方は、一度体質のご相談にいらしてみてください。