ちいきしんぶん掲載記事

アレルギー症状に隠れた胃腸の冷え 第205話 

花粉症・喘息等のアレルギー症状は、呼吸器系の問題と捉えがちですが、実は胃腸にも原因があることが多いです。特に水っぽい大量の鼻水や痰などの分泌物が多い症状は「冷え」に属し、胃腸の冷えも大きく関係します。胃腸機能が低下して、代謝できずに残った老廃物(痰飲:たんいん)は肺に蓄えられ、鼻水や痰として現れます。これらは異物を出すためではなく体質で作られたものなので、体質を改善しない限り慢性的になります。

 

いつまでも治らない症状にお悩みの方は是非振り返ってみてください。胃腸を冷やしていませんか?冷蔵庫から取り出した飲み物、アイス、ビール、氷入りのドリンク、間食等々。冷たくて、甘くて高カロリーな物が胃腸を冷やし、疲れさせます。症状がある時はこれらを控え、温かくて消化の良い物を摂りましょう。

1gの水を1℃上昇させるためには1カロリーの熱量が必要です。体内でも冷たい物を体温まで上昇させるためのエネルギーが奪われます。本来気力・体力・免疫力に回るはずのエネルギーをそこで消耗させてはいけません!

普段から下痢しやすく疲れやすい方、もたれやすい方は、胃腸機能を底上げする漢方薬がおすすめです。体質改善には少々時間がかかるので、次の花粉症シーズンに向けて今から準備してみてはいかがでしょうか。