ちいきしんぶん掲載記事

冷えのタイプいろいろ 第208話

年が明けて、寒さ本番。普段あまり冷えを感じない方でも、体にこたえる季節ですね。体を冷やさないような養生も大事ですが、漢方で冷え改善していくと、肩こりや頭痛、生理痛や頻尿などの改善や、美肌や髪に艶がでるなどのうれしい効果も期待できます。冷えにも様々なタイプがありますが、多いのは次の3つのタイプです。

①血行不良タイプ:冷えで血管が収縮し、末端まで温かい血液が届かないタイプ。

ストレスが多い方は普段から緊張して血管が収縮しやすく、コレステロールや血糖値が高い方は血液がドロドロしやすくなるため、いつも以上に末梢循環が悪くなりやすいです。この場合は「冠元顆粒」などで血流をよくしていくのがおすすめです。

②血虚タイプ:貧血という診断がなくても、血液が不足して温かい血液が行きわたらないタイプ。

血が不足すると体温を保つ力も弱いため、温まってもすぐに体が冷えてしまいます。このタイプは「婦宝当帰膠」などで血を増やし、体温を保てるようにすると良いです。

③陽虚タイプ:体を温める力が不足しているタイプ。普段から疲れやすい方、風邪をひきやすい方、体温が低い方、ご高齢の方などが当てはまります。

このような方は、「参茸補血丸」や「八味地黄丸」などで、体の芯から温める漢方薬がおすすめです。

数日分からご用意できるものもありますので、お気軽にご相談ください。