「あれ?漢字がでてこない」「人の名前が出てこない」
これらは、機能が衰えている場合と、脳が疲れているときにおこる場合があります。前者は字を書く習慣や、毎回しっかり思い出すという訓練が足りないかもしれません。文字入力に慣れ、会話をアレ、コレで済ませてしまっていませんか?人の体は、使わない機能はどんどん衰えます。年だからとあきらめずに、必要だと思う機能は「使う」ことで守りましょう。
一方、脳の疲労が原因の場合は、栄養補給や血流の改善が効果的です。目を酷使する仕事、睡眠不足で一時的に脳が正常に働かなくなり、ひどいと眠りたくても寝られずに、肉体的にも精神的にも悪循環に陥ります。疲れたときに甘い物を摂ると脳のエネルギーになりますが、その後、糖の代謝によって疲労物質が生まれます。本来、この疲労物質は血流に乗って排泄されるはずですが、血流が悪いとそこに溜り、頭重、頭痛を感じることもあります。脳の栄養補給だけでなく、疲労物質の排泄も考えなくてはなりません。脳の状態を悪いまま放置せず、生活習慣の見直しと、漢方薬を上手に活用してみてください。